こんにちは!
平塚駅徒歩3分の大学受験予備校、武田塾平塚校です。
師走の月に突入し、センター試験まで残り39日となりました。
これまで生活習慣が夜型になっていた受験生は、そろそろ朝型に戻したいところです。
さて、多くの受験生が実践している勉強法の1つとしてゴロ合わせが挙げられます。「ゴロこそ最強」と言う方もいらっしゃるくらいなので、試してみる価値は十分にあると思います。そこで今回はゴロ合わせの勉強法についてお話したいと思います。
【ゴロはなんでも構わない】
ゴロを用いた暗記法の人気は根強く、筆者が学生であった25年前にも
「富士山麓(2.236)オウム鳴く」
「いい国(1192)つくろう鎌倉幕府」
といったゴロは存在していました。
ちなみに昔読んだマンガには、鎌倉幕府のゴロの「つくろう」の部分まで数字化してしまい、
「1192296年」というボケ解答がありましたが…(笑)
さて、ゴロ合わせを用いた勉強法でポイントとなるのは、
覚えてしまえば、どんなに強引なゴロ合わせでも構わない
というものです。
タレントの大泉洋さんが某人気ローカル番組内で、
「群馬くんイワシ食い過ぎ!船頭気分か?」
という、先土器時代の代表的な遺跡である「岩宿遺跡(群馬県)」に関するゴロを紹介しました。
群馬という地名を人名として利用し、「群馬くん」という人物を強引に作りあげています。(ちなみに「群馬」という名字は存在します)
このように、どんなに強引なゴロであっても覚えてしまえばなんだって構いません。
しかし数個程度ならば覚えられますが、数百個レベルの場合はどうでしょうか?
【暗記したいものとゴロとの関連性】
そこで次のポイントは覚えたい用語とゴロとの関連性です。
鎌倉幕府のゴロは、「幕府の成立」と「政策スローガン」とが結びついているので、この年に鎌倉幕府が成立したことがイメージしやすいと思います。
また1453年に起こった「ビザンツ帝国滅亡」に関するゴロとして、
「いよいよ降参(1453)ビザンツ帝国」
とあるように、ゴロから帝国が滅亡していくイメージが出来ると思います。
一方、「富士山麓」に代表されるような√(ルート)の数にまつわるゴロは関連性があまりありません。
こうしたゴロが2つや3つならば覚えることがそれほど苦にならないかもしれませんが、何十個・何百個となると、ゴロといえども覚えるのは大変面倒です。
というのも、覚えたいものとそれに関するゴロの2つをセットで覚えなければならないからです。つまり100個のことを覚えるのに200個のことを覚える必要があるため、覚える量が単純に2倍となってしまいます。
それゆえにゴロを用いた暗記法をする際には、関連性というものがポイントとなります。
【ゴロを自分で作ってみる】
そうは言っても、都合良く関連性を持ったゴロが存在するとは限りません。筆者が中学生のときに教わった化学の元素記号に至っては関連性など皆無でした。その場合に有効な手段がゴロを自分で作ってしまうことです。
たとえば亜鉛の元素記号Znをゴロにしてみましょう。
そもそもZnという元素記号は、英語で亜鉛を「zinc」と言うことに由来します。そのため「zinc」という単語を知っているならば、すんなり元素記号を覚えられることでしょう。
それでは知らない人はどうすればいいでしょうか?
よく用いられるのが「別の読み方」という方法です。たとえば「1」を「い」、「9」を「く」と読むことで、「1192」を「いいくに」と読みます。
そこで「Zn」を「ぜん」と読み、2回繰り返すことで「ぜんぜん」と読みます。次に亜鉛は音だけそのままにし、文字を変えることで「会えん」とします。
以上で「ぜんぜん会えん」というゴロの出来上がりです。
自分でゴロを作るメリットとして、
①覚えやすく忘れにくい
②想像力・思考力を養える
といった点が挙げられますが、一方で作るのに時間がかかることが難点です。
* * *
ゴロを用いた勉強法は暗記が楽になるという点で有効ですが、ゴロに頼りすぎてしまうと却って暗記の負担が増します。
そのためゴロはどうしても覚えられないものに対して用いるべきであり、日々の反復練習が暗記だけに限らず、全ての勉強の基本となるでしょう。
それでも正しい使い方さえすれば、ゴロは強力な武器となるので、補助的に用いる分には「十分あり」だと言えます。
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